水木しげる米寿記念 ゲゲゲ展@銀座松屋
2010年 08月 18日
銀座松屋で開催中の「水木しげる米寿記念 ゲゲゲ展」に行ってきました。
閉館間近の時間帯に訪れたのですが、夏休みということもあってとても混雑。昼間は入口に列をなしているらしいですヨ。
入口には、水木先生デザインの妖怪たちの銅像が出迎えてくれます。これは境港から持ってきたものでしょうか? コロンとしたフォルムでかわいい♪
ずんずんと進んでいくと、「悪魔くん」「ゲゲゲの鬼太郎」などの漫画雑誌連載当時の原画が所狭しと並んでいます。単行本もあるのですが、とっても歴史を感じさせる作品たちです。
朝ドラ「ゲゲゲの女房」を見ているので、あの時代の作品かぁなんて、ドラマとシンクロしながら楽しむことができました。原画に関しても、菅井くんが倒れるまで描いた点なのかなぁ、とか思ったり(笑) それにしても、とっても緻密でそれぞれのページがひとつの作品のようです。カラーの原画でも色彩が素晴らしい。締切りに追われながらも、こんなにすごい作品(ページ)を毎回仕上げていたことに驚嘆です。
草むらの中を歩く描写ひとつでも、細い雑草を1本1本描いているし、端っこをベタで塗りつぶしてごまかすということはありません。1ページの力強さや迫力がとても感じられるものでした。ドラマでも貸本漫画家時代のシーンに「こんなに緻密に描いても、印刷ではつぶれてしまうでしょう」と出版社関係の人に水木さんがいわれる下りがありました。そのセリフの意味がようやくわかった気がします。葉っぱひとつの絵も凄かったし、点画で構成されたシーンも迫力がありました。
あの原画だけでも、見られてよかったです。
水木先生の生い立ちを振り返るコーナーでは、水木プロ立ち上げ当時くらいの写真があるのですが、そこにはドラマでモデルとなっているアシスタント、つげ義春氏(スカウトした小峰くん)、池上遼一氏(大阪からきた看板絵師・倉田くん)、北川和義氏(自薦できた菅井くん)の姿も。ドラマといろいろシンクロしていて、ホント楽しかったなぁ。
チケットブースはぬりかべです♪
ちと残念だったのは、図録がなかったこと。グッズに関してはとっても多種多様に揃っていて、選ぶのも楽しかったのですが、オリジナル袋もなかった〜(涙)
時間がなくて鬼太郎ちゃんちゃんこアイスや甘味を味わえなかったので、再訪しなくちゃ!