女子ワールドカップ ドイツ大会を側で見てきた日々野さんの手記
2011年 10月 01日
凛と咲く なでしこジャパン30年目の歓喜と挑戦
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日々野 真理
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6月から行われた女子ワールドカップドイツ大会で、フジテレビのリポーターとして旅立った日々野真理さん。Jリーグと平行してなでしこの取材もしてきた日々野さんが、リポーターとして、ときには友人として接することで見えてくる、なでしこたちのドイツでの戦いぶりをまとめた本です。
ツイッターで日々野さんをフォローしているので、出発前に「一番長く滞在できるように」と思いながら荷造りをしてドイツに旅立った様子や、日々取材を重ねていく様子をパラパラとツイートしていたのを追っていました。そのツイートのパズルが一冊の本としてまとまり、試合から3か月経ついまでも、あの興奮が蘇ってきます。帰国後、歯痛を耐えながら、ときにデータが保存されてなかった!とツイートし、ほぼ毎日徹夜で執筆されていたのがこの本だったのかぁと思い出されます(笑)。余談だけど、なぜ現地で取材している日々野さんがフジのニュース等での中継で出てこないんだろうと思っていたんですよ。決勝ラウンドで急遽やってきたアナウンサーに任せなくてもできるのに・・・(情報のサポートを日々野さんが担っていたし)。
さて。毎日取材をし、選手たちの様子を交えながら、ドイツでのサッカー人気、日増しに高まるなでしこたちへの賞賛の声、自国よりもなでしこを応援するクルーのひとり、ハヌスさん(超ナイスキャラ!)など、1か月間で起きたことを時系列で振り返っています。ただ、ずーっとドイツに滞在していたため、ドイツに勝った翌日からの日本の大騒ぎぶりは、彼女は知る由もなく、その様子がとてもおかしい(失礼)というか、なでしこだけじゃなく、現地で取材するメディアの人たちをも巻き込んでいった過程がわかります。とにかく、電話やメールがひっきりなしに届いたそうです(そうだよねぇ・・・)。
とくにドラスティックにまとめているわけでもないのですが、温かい目線で書かれている文章を読むと、脳裏になでしこたちの戦いぶりが甦り、日々野さんの言葉とオーバーラップして、つい涙が溢れてくる場面が多いんです。通勤電車の中で読んでいるときは、なるべく下を向き、鼻をすするのはカゼ気味なのよ〜という、周りにごまかしているようにする自分がいたりします(笑)
10代から30代と世代がバラバラなチームが、いかにまとまり、チームのリズム、絆を築いていたのかを宮間を通じて描いていく展開も、なかなか面白かったです。
ストーリーはワールドカップを中心にしていますが、ドイツで闘った21人だけでなく、かつての日本代表として闘った選手たちの思いもフォローし、なでしこがギューッと詰まっています。
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ついに日本のユニフォームに☆がついた日。なでしこW杯優勝!
by matc_tomo
| 2011-10-01 17:32
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