ちょっと複雑

ちょっと重いテーマですが、著者の陳さんが自分の経験をふまえつつ、わかりやすく書いている本『無国籍』です。

国籍について考えるのは、旅行の際の入国カードを書くときだったり、先日のW杯予選のときだったりしますが、それは自分が日本人と無意識に思っていることだと思うんです。

陳さんは台湾華僑一家の末娘で、横浜で生まれ育った方です。彼女が生まれてまもなく日本と中国の国交正常化に伴い、一家で無国籍となりました。

台湾人の心を忘れないようにと両親に育てられ、横浜が故郷と語る陳さん。留学先の香港では同じ中国人だと思っていても、日本から来た人と区別され、日本では中国系の人といわれる。自分のアイデンティティーを求めるうちに、大学で無国籍を研究をはじめ、さまざまな状況に置かれた無国籍の人たちに出逢い、模索しています。

国民である前に一個人として人生を歩むはずのものが、国籍でその道を閉ざされる。○○人というのは、実のところどう向き合えばいいのかと、考えさせられる本です。
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by matc_tomo | 2005-02-13 17:11 | これ読んだ | Trackback | Comments(0)