In Her Shoesとダーク・ウォーター
2005年 10月 10日
強引にニューヨークの映画にしちゃいました。
『In Her Shoes』は、キャメロン・ディアスがMTVの司会者オーディションのために、フィラデルフィアからニューヨークへ行きます。ただスタジオのシーンだけなので、実際にロケをしているわけではないんですけどね。
物語は、キャリアウーマンの姉ローズ(トニ・コレット)と、自由奔放の妹マギー(キャメロン・ディアス)が、マイアミに暮らす祖母(シャーリー・マクレーン)と出会い、自分の生きる道、本当の自分を探っていくヒューマンドラマ。
ローズは、つらいことがあるとジミー・チュウなどの高級シューズを買ってうっぷんを晴らすので、部屋のクローゼットにはものすごい数のきれいな靴ばかり。それを密かに履いて楽しんでいるのがマギー。ふたりは、お互いがうざったいと思いながらも、離れてしまうと落ち着かない表裏一体の姉妹でもあるのです。
キャリアでまい進していくローズも、上司との恋に疲れ、事務所を休み、犬の散歩のバイトを始めて人生をリセットしようとしたり、マギーは、祖母のいるマイアミで、ゆっくりと大人になろうと成長していきます。
マギーを見守るのがシャーリー・マクレーンなのですが、彼女の包容力ある演技は素晴らしいです。ひとつひとつのセリフに重みがあって、つい胸が熱くなることも。
とてもいいドラマです。11月12日公開。
『ダーク・ウォーター』は、黒木瞳主演で映画化された『仄暗い水の底から』のハリウッドリメーク。主演はジェニファー・コネリー。離婚のため、娘の親権を夫と争っている主人公が、娘とルーズベルト島のアパートに引っ越しするのですが、そのアパートで奇妙な体験をする姿を描きます。
ホラーはニガテな私ですが、見ていくと、愛情に飢えた母娘の話が中心で、ホラーはあくまでも物語のスパイスのひとつなのです。
古めかしくて、暗いアパートの部屋に住む何かがあり、それは不気味ですが、物語は、主人公がつきまとう何かに立ち向かうことで、子どものころに母親に捨てられたというトラウマと向き合い、娘に愛情をめいっぱい注ぐ母親の姿があります。
ドラマはルーズベルト島行きのトラムが出てきたり、ときおりマンハッタンの風景が映し出されます。11月12日公開。
by matc_tomo
| 2005-10-10 18:26
| テレビと映画